第7回ろう教育フォーラムin北海道

2005年11月5日(土曜日)・6日(日曜日)会議室

 11月5日(土曜日)・6日(日曜日)の2日間にわたり第7回ろう教育フォーラムin北海道が開催されました。
聴覚に障害を持つ子供たちの教育と未来について、関係する人々(教育関係者・父母・聴覚障害者・手話関係者・福祉関係者など)が一堂に会し、その在り方を共に考え、共通した願いを確認し、もってろう教育の発展に寄与することを目的に、聴覚障害教育を考える北海道連絡協議会の主催により全道各地から120名を超える関係者が参加し、基調講演・特別報告・入門講座・2つの分科会を通して「聞こえない子供たちの未来のために!」「明日の展望を切り拓くろう教育のために!」「道内の各聾学校の存続のために!」のスローガンのもと、フォーラムは盛会裏に幕を閉じました。

■開会・基調講演

旭川ろうあ協会鈴木会長の歓迎のことば 基調講演の武居渡金沢大学助教授  熱心に講演を聴く参加者たち 聴覚障害に関する図書の販売も行われました
開会式の様子 講演をする武居助教授 基調講演の様子 書籍販売の様子
初日は午後2時30分より開会式が行われ、鈴木勲旭川ろうあ協会会長より全道から集まった参加者たちへの歓迎のことば述べられフォーラムは開会しました。
引き続き基調講演として武居渡金沢大学助教授が「聴覚障害乳幼児のコミュニケーションと言語発達」と題して聴覚障害者の言語としての手話の考え方と幼児期からのコミュニケーションとろう学校での手話を使って学習する重要性などを具体例を交えお話されました。
また、特別報告として一色秀和北海道ろうあ連盟常務理事による「特別支援教育構想とろう学校」、山根昭治北海道・東北地区聴覚障害者職員懇談会会長による「日本の聴覚障害教育構想プロジェクト最終報告書について」題し、それぞれ聴覚障害者の教育の現状と問題点、そしてこれからのあり方について報告されました。

■入門講座

午前に行われた
中根伸一日本聾史学会副会長の講座
午後には北海道旭川聾学校の
四木定宏先生の講座が行われました
2日目は入門講座と2つの分科会にそれぞれ分かれて開催されました。
入門講座では午前に「北海道ろう教育のあゆみ〜ろうあ者からみたろう教育史〜」と題し日本聾史学会副会長で札幌聾史研究会主宰の中根伸一氏が、午後には「北海道旭川聾学校における特別支援教育の実際について」と題し北海道旭川聾学校の特別支援教育コーディネーターである四木定宏氏がそれぞれ講演を行い、戦後のろう教育の歴史からみたろう教育のあり方と今進められている特別支援教育の実情を通して、ろう教育の理解を進めるために興味深いお話が聞くことができました。
中根副会長の講座の様子 四木先生の講座の様子

■分科会

分科会Tでは武居助教授が前日につづき
ミニ講演を行いました
分科会Uではろうあ児施設の
成田課長が講師としてお話されました
分科会Tでは「ろう教育の歴史から学ぶ」と題して前日に続き金沢大学助教授の武居渡氏によるミニ講演が行われました。続いて事前に行われたアンケートをもとに、「日本語の読み書きについて教える」「ろう学校に期待すること」の二つを討論の柱として聴覚障害者が日本語の読み書きを身につけるための方法と、ろう学校の更なる充実を図るための意見交換が行われました。
分科会Uでは「ろう重複障害児の発達と支援について」と題して、ろうあ児施設室蘭言泉学園支援課長の成田順子氏が講師となり、聴覚と知的障がいを併せ持つ児童に対して、日常生活を通じ情報を分かりやすく伝えることとその児童の発信する情報をよりよく理解するための実践を、具体的な事例をあげてお話されていました。また、「児童福祉施設から地域へ」を目標に居宅支援サービス事業への取り組みも報告されました。
分科会Tの様子 分科会Uの様子

■全体会・閉会式

全体会では武居助教授が2日間のフォーラムについてまとめられました。 2日間にわたり行われたろう教育フォーラムは全体会を最後に盛会裏に幕を閉じました。
聴覚障害者が社会生活を営むために必要な言葉としての日本語と手話の関係をどう学ぶか、また耳の聞こえる人がそれをどう理解するのか。
そのためのろう教育と耳の聞こえる人に対するより大きな理解を得るために、聴覚障害者の皆さんや手話通訳者の皆さんなど関係者の方々のご努力と熱意が大変よく感じることができた充実したフォーラムとなりました。
全体会の様子