平成19年度旭川市障害者福祉センター第1回総合消防訓練

2007年5月9日(水曜日)

5月9日(水曜日)平成19年度旭川市障害者福祉センター第1回総合消防訓練を実施しました。
総合消防訓練は、日頃からの防火意識や災害発生時の通報・消火活動・避難誘導などを身に付ける為、毎年春と秋の2回実施しています。
今年度は例年通りの総合訓練に加え、旭川市消防本部南消防署のご協力により、はしご車や救助工作車を使用し、障害者を救助する訓練も行いました。
訓練にはセンター職員のほか、来館者の皆さん・清掃業者職員・きたのまち職員・プール監視員・各障害者団体の職員を含め50名の方が参加しました。

■通報・避難訓練

午前10時2階EPS内の自動火災熱感知器が作動、直ちに消防署へ第一報をいれると同時に出火場所の確認及び初期消火を行いました。
続いて第二報を消防署へ連絡し、館内緊急放送により皆さんの避難が開始されました。
避難された皆さんは正面玄関前の空き地に集合し、人員の確認と北野自衛消防隊長へ報告を行いました。
北野隊長は挨拶の中で先日のジェットコースターの事故を例にあげ「日頃から普段と様子が違うと感じたら、どんな些細なことでもお知らせ下さい。
些細なことでも早急な対応をすることにより、大事に至らないで済むことがよくあります。」と日常の防災意識についてお話されました。
管理事務室内で訓練の準備をしている様子 館内緊急放送により避難を始めている様子 空き地に集合し人員の確認と報告をしている様子

■消火訓練

引続き空き地において、初期消火の基本となる消火器を使用した消火訓練を行いました。
専門家の指導のもと、参加された皆さんは真剣な面持ちで取り組み、初期消火の大切さを改めて認識しました。
専門家により消火器の使い方を説明している様子 消火器の使用について指導を受けている様子 実際に消火器を使用している様子
■救助訓練
午後2時から旭川消防本部南消防署の救助隊員の皆様のご協力により、はしご車を使用した救助訓練を行いました。
おぴったには様々な障害を持った多くの方たちが利用されています。その方たちを如何に迅速に救助するかがこの救助訓練の狙いです。
3階バルコニーからの救助訓練では、バルコニーの塀をスムーズにあがってはしご車のバケットに安全に移動できるかを確認しました。
3階バルコニーにはしご車のバケットが到着した様子 3階バルコニーの塀を上がってバケットに乗り込む救助者の様子 3階バルコニーから救助され救助隊員とともに地上に降りていく様子
2階バルコニーからは、車椅子を利用する方をワイヤーを使って救助する訓練を行いました。
人と車椅子を同時に降ろし、先に地面に到着した車椅子の座席に救助した人をそのままおろします。
救助隊員の皆さんの見事な連携により、安全に救助することができました。
2階バルコニーからワイヤーを使って降り始める救助者の様子 先に到着した車椅子に向かって降りていく救助者の様子 救助工作車と救助訓練を見守る参加者の様子
2階のテラスからは、救助用の寝台を使って車椅子を利用する方を救助する訓練を行いました。
救助する人を寝台に横たえて固定し、はしご車のバケットからロープで寝台をつるしバランスをとって地上に降ろします。
こちらも救助隊員の皆さんが一つ一つの作業を確実に行い、安全に救助することができました。
2階テラスから救助用の寝台を吊り上げる様子 救助者を乗せた寝台が地上に向かって降りていく様子 地上で待ち受ける救助隊員が寝台を受ける様子
救助訓練が終了しはしごを使って降りていく救助隊員の様子 この日は少し風の強い状態の中、ワイヤーなどを使用した救助訓練の実行が心配されましたが、無事に終了することができました。
今回の総合消防訓練は、さまざまな障害を持つ方々をいかに安全に、そして迅速に救助するかを確認しました。
その中で初めての試みもありましたが、万が一の災害時において人命救助を第一に行うことを再認識することができました。
今後も日頃からの防災意識をより一層高めていくとともに、災害時の避難経路や救助活動等について、さらに考えていきたいと思います。